#m3k.biz雑記

マサキです。個人的な雑記、実験記録。YMZや音楽、映像制作についてもたまに書いてます


桐生真弥さんの入場テーマ曲Dreadnoughtを作った話

 東京女子プロレス公式ツイッターより引用

 曲名「Dreadnought」は桐生真弥さんに考えてもらいました。曲名に込められた想いも聞きましたが、ここでは割愛します。気になる方は会場物販とかで御本人に聞いてみて下さい。

 2月某日、いつもの高級店で東京女子代表甲田さん、マヒロさん(当時)と打ち合わせ。400円もするアイスチャイを飲もうと思ってたら満席。仕方なくナポリタンとかが美味しそうな(未確認)街の喫茶店に移動。

 バス停のベンチでもいいですよ、と心にもないことを甲田さんに言ってみたけど寒いからとマジレスで却下されました。

 

 

  

◆打ち合わせ

 真弥さんからイントロのギターの感じとか、ロックテイストが良いとかいくつか要望を聞き、コスチュームデザインを見せて貰いました。かっこいい!!(曲制作に入ってから、写真も見せて貰いました。かっこいい!!!!)
この段階でもう曲のイメージは固まってました。

 抽象的ですが、正統派っぽい感じにすべく、”覚えやすいキャッチーなメロディでどんどん展開する格好いいロック”が合ってると確信しました。

 ちなみに格好いい曲もキャッチーなメロディもまあまあ得意とする分野だと思うけど、近年作る機会もこういう曲を頼まれることも殆ど無いため、作ってて懐かしくも新鮮な感じがしました。

 で、打ち合わせは数分で終了。甲田さんはアイスミルクがあるときは必ずアイスミルクを飲みます。マヒロさんはティーポット付きの紅茶を頼んだけど二口くらいしか飲んでないのに打ち合わせ終了したので、居残り飲。

 

 

 ◆イントロでいきなり難航

 今回は割と制作期間が短めだったので早速作業開始。映像関連の並行作業が多かったので、映像編集して出力中の待ち時間はひたすら楽器に触る毎日でした。

 イントロのギターは要望をマヒロさんから貰っていたので試しにいくつかリフを作ってみるものの、ゴミを量産するだけで一向に進まず。

 入場テーマ曲は入場するときに使う曲なので、ただ作れば良いという訳ではないし、自分が作りたい曲としての展開を重視してたら絶対に入場テーマには向かない曲になってしまうので、入場テーマ曲であるということは毎回強く意識してます。


<余談>
  イントロは後回しにしようかと思ったけど、そうやってパズルみたいに作ると絶対に変になるので、頭から全楽器一気に作っていくスタイル。

  更に言うとアドリブで弾いて作るので、変なフレーズのままうっかりサンプル提出してしまったりする事もよくあるので、アドリブ演奏だから翌日聴いて変だったら直しますみたいな事も毎回伝えてます。

 普通アドリブ演奏で作ると手癖が出ちゃうものだけど、別に演奏上手くないしプレイヤーでもないので丁度良いのかも。

 むしろ作り込もうとすると逆に変になるという現象。

 アドリブで作ってますとかいうと、わずらった自称アーティストが気取って言ってる風に見えますが、唯一の制作手法なのです。わずらいたくなったら「曲を書く」とか(譜面なんか書けないくせに)言い始めるのでその時は察して下さい。
</余談>

 

◆イントロ完成

 完成したイントロだけで十個以上、断片のゴミは毎日量産してて、締切一週間切った辺りから、何とかしなくてはと普段使わないエフェクターとか片っ端から試して音作り。

 そうこうしてるうちに音を作ってからアドリブで弾いたら何とかなるだろう戦法が上手くいったので、続いてAメロとBメロを一気に作って聴いて貰いました。イントロだけで何十時間も掛かったくせにAメロとBメロはあっという間に出来ました。メロディは現在とほぼ一緒でBメロ部分はそのまま残してほしいと真弥さん(この時点では確かもうリングネームも桐生真弥に決まってました)に言われた為、そのテイストで作るという明確な道が出来上がったので、あとは早かったです。

 また、イントロのギターは言われていた要望とは少し違うけどOK貰えたので作業続行。

 次のサンプルで原型は既に完成して、アドリブ演奏のままで雑なところとかを修正しつつ仕上げていきました。

 バイオリンの四重奏で壮大感を出すことも最初から決めてたのでこの段階で入ました。

◆曲のコンセプトは格好良く。サビだらけ。

 AメロもBメロもサビも全部サビを作るくらいの気持ちで作りました。なんなら最後に更にサビをもう一つ足しました。

 リード音色は当初トランスっぽい音色でしたが、多用してる音色なので何かしらと似てしまうため差し替え。かわいくなりすぎない様に気を付けつつ音作りしました。

 

◆完成

 物語のオープニングとか、クライマックスとかで流れるような、立ち向かっていく感じを意識しましたが、全てコスチュームのイメージから広げました。

 桐生真弥さんにとても似合ってる格好いい曲が出来たのではないかと思ってます。

 

 ギターソロが前半に入ってる関係で、ループ後が退屈に感じたので、大サビみたいなものを追加しました。ギターソロはともかく、大サビが会場で流れる事はないと思いますが、入場曲としての様々な自分の中の基準を満たした上で、曲としても重視して会場では流れない後半部分にも展開を織り込むのが好きです。

 

 ここ数年作る入場曲は普段の感覚なら数曲作れそうなくらい展開を織り込んでます。

 

 誤字脱字誤日本語の類は気づいたら修正します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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