汐凛セナ選手の入場テーマ曲『Berserk』を作った話
【汐凛セナのプロフィール】
— 東京女子プロレス (@tjpw2013) January 3, 2020
Sena Shiori
身長 160センチ
生年月日 2001年8月11日(18歳)
出身地 神奈川県
もともと大日本プロレスのファン。当時から知り合いだった乃蒼ヒカリがプロレスラーとなったことに憧れ東京女子プロレス入門。
明日 #イッテンヨン後楽園 で待望のデビュー!#tjpw pic.twitter.com/1VRr99ZQag
ここまで。
ちなみに曲名は汐凛セナ選手に考えて貰いました。ここ1年くらい曲が出来てないのに曲名が決まるという事が続いてたけど(100%私の責任)、今回はかろうじてサンプルを聴いて貰ってから曲名を考えて貰えました。
打ち合わせ
とまあそんな感じで、世界のTK(東京女子プロレス代表甲田さん)より、急遽デビューが決まったとの事で製作依頼が。いつもありがとうございます。
タッグマッチなので1/4には間に合わなくても大丈夫との事でしたが、いつもお世話になってるので、絶対に間に合わせようと気合い入れました。
それがいつだったかは内緒ですが、数日前とかではないです。
打ち合わせ当日。いつもの高級店(おすすめはマックシェイク)ではなく、更なる高級店で打ち合わせ。私はアイスコーヒーを注文。私が多忙だった為、打ち合わせ場所を合わせて貰いました。わわわ、アイスミルクない店ですみません(TKはアイスミルクがハロプロの次くらいに好き)。
基本的に打ち合わせが初対面という事が殆どで、最近では舞海魅星さんはとある機会があって面識あったけど、シオリさん(当時)とはこの日がはじめてお会いしました。
コスチュームのデザインも素敵で、私の中ではとっさに某アニメのような曲というのが浮かびましたが、シオリさん自身から聴かせて貰ったサンプルやアイディアはことごとく特定ジャンルのロックでした。しいて上げると同じ速くて激しくてもポップでパンクっぽい傾向。
とりあえず、どういうのが嫌かだけを聞きましたが「かわいい曲は嫌です」とはっきり言ってたので、先ほど浮かんだ脳内構想は打ち消しました。
ちなみにTKはとても多忙なので、打ち合わせ中もずっと業務的なやりとりをしてて、シオリさんとの打ち合わせが終わった後も、まだやりとりが終わってなかった為、記憶に残らないような会話をしようとした所で、終わった為、私は退席。
基本、打ち合わせにあまり時間をかけないタイプです。また、TKは基本的にノータッチで、締め切りギリギリでも我慢して待ってくれてるのでいつも感謝してます。締め切りは絶対に厳守するけど、待つ方の気持ちもわかるので……
制作開始
もう帰ったらギター練習しようとしか考えてませんでした。
今回はこれを初投入。
買ったのはもう少し前だけど、いわゆるギターコントローラー。ギターというか弦楽器。ヴァイオリンとか弦楽器を入力する為のデバイスで、ヴァイオリンはギター以上に本物と違うけど。
で、いくつかサンプルを作ってシオリさんに聴いて貰いました。そしたら一番激しいサンプルが選ばれた為、その方向で制作開始。ちなみにこの時点でデスボイスは入ってました。メロディ部分は、スクリーモ的なロボットボイス(いわゆるオートチューンやボコーダー)ではなくシンセサウンドに決定したのもこの時です。
デスボイスの詳細は秘密ですが、少なくとも私の声ではないです。
ある程度完成したら送って聴いて貰う、を繰り返しましたが、結局年をまたぎ、完成したのは1月3日の昼頃。ギリギリ!!
元々こういう曲は得意ジャンルだけど、入場テーマ曲に限らずこの手の曲調を頼まれる事は少ないためかなり刺激的でした。曲調全然違うけど、しいてあげたらDEATH山さん。の入場テーマ曲が近いかなくらい。
ちなみにですが、CDもデジタル配信も私にリリースする権利はないので、要望は全て東京女子プロレスさんに伝えてください。最近、海外の方から言われることが増えました。認知されてるというのはそれだけでありがたい事です。
以下、どうでもいい自分語り。
私の曲というと90年代ゲーム曲みたいなサウンド(音色という意味も含め)というイメージが強いと思うし自分でもそうだと思ってますが、それもいつの間にか身についてた作風の一つで、今回の曲みたいな方が元々商業ベースで作ってきた音楽に近いです。
東京女子という枠内じゃなくても女子プロレスラーのオリジナル入場テーマ曲としてはあまりないタイプだと思いますが、プロレスというジャンルに向いてる曲調だとも思ってます。
最近、たまーーーーに聞かれるのですが、歌と曲、どちらを作る上でも作り方に差はないです。しいてあげたら歌い手のキーを意識するくらいで。
私の曲はどの曲も歌にするとそれなりにキャッチーな曲ばかりだと思うので、テキトーな歌詞つけて歌ってみてください(そんな人いない)。シンセ音だとうるさく感じる人も多いですが、そもそも電子音とはそういうもの。その代わり耳に残るので歌以上にキャッチーなフレーズと合ってると思ってます。
あ、誤解されないように言うと、入場テーマ曲は入場する為の曲なので、自己主張の要素は省いてます。具体的には「ここはこういう要素を織り込みたい」と思っても、それが入場テーマ曲に適さない(主にタイミングや出だしなど)と思ったらやりません。
私の本業は作曲だけど、YMZゴキゲンなプロレスの運営(兼撮影)だし、我闘雲舞では曲だけではなく撮影もやってて映像も作ってるので、入場のタイミングとか曲の出だしとかそういうのとても大事。
でも、最優先は選手の希望なので、選手の希望と照らし合わせて、入場タイミングとかも必ず確認してます。
誤字脱字誤日本語は気付いたら修正します。